■Vol.15 No.21 通巻323号 2018年11月7日発行
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第38回 産婦人科漢方研究会学術集会 特別講演

期 日 平成30年8月26日(日)
会 場 ホテル東日本宇都宮(宇都宮市)
座 長 齋藤 滋 先生(富山大学医学薬学研究部産科婦人科学教室 教授)
 第38回産婦人科漢方研究会学術集会が去る8月26日(日)に、ホテル東日本宇都宮で開催された。ここでは、特別講演「瘀血病態を考える」を紹介する。
プログラム(PDF)
瘀血病態を考える
寺澤 捷年 先生
千葉中央メディカルセンター和漢診療科 部長

産科婦人科の病態と持続する冷え・交感神経の過緊張

当帰四逆加呉茱萸生姜湯の適応

 当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、しもやけ、頭痛、歯痛、三叉神経痛、非定型顔面痛、消化管や骨盤内臓器由来の下腹部痛などの改善を目的として汎用されているが、「広い意味での駆瘀血剤」と考えられる方剤である。この方剤の適応となる病態を大塚敬節先生は「疝気症候群A型」として記している。1. 手足の寒冷を訴え、顕著な例では肩から足まで水が流れるようだと訴える、2. 慢性に経過する下腹痛がある(顕著な例では腰痛、四肢痛に及ぶ)、3. 疼痛が神経性のものと診断される傾向にある、4. 「肝経」の変動によって起こると考えられる症状、ことに生殖器、泌尿器からの障害が多く、尿もれ、または夜間の失禁、性交不快のため性交を嫌悪する、5. 開腹手術、ことに子宮筋腫、妊娠中絶、帝王切開、下腹や腰部の外傷など手術の既往例が多い、6. 当帰四逆加呉茱萸生姜湯の服用2、3週間で著効、7. 婦人に多く男性にはまれである。

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