■Vol.15 No.19 通巻321号 2018年10月10日発行
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(大野修嗣編著. 漢方学舎実践編1臨床カンファレンス実体験. 源草社, 2016より引用改変)
 本コーナーでは、『漢方学舎 実践編1 臨床カンファレンス実体験』(大野修嗣、源草社、2016年)で掲載された出題・解答・カンファレンスをQ&A形式で紹介します。
 編著者の大野修嗣先生(大野クリニック)は、平成17年よりWeb上で「大野塾」という漢方を学ぶサイトを開設されています。大野塾での興味深い症例検討を前述の書籍にまとめられています。このたび、本書からの転載をご許可いただき、その一部を小誌で連載させていただくことになりました。
 「漢方医学を習熟するコツの1つは実際の臨床の中で豊富な使用経験を積むことである〜(中略)〜毎月筆者が症例を演習問題と提示して、会員の先生方がその症例についてカンファレンス形式で解答に近づくという趣向である」(本書序文より)。

 症例とカンファレンスをご一読いただき、実際に用いられた漢方薬を検討してみましょう。解答ボタンを押すと、処方された漢方薬、解説・質疑をご覧になれます。

No.3 膀胱関連の症状

Q3. 膀胱関連の症状

下記の症例に用いられた処方を検討してみましょう。

症例79歳、男性

 ここのところインフルエンザの予防接種とマイコプラズマ肺炎で来院される患者さんでてんてこ舞いです。予防接種に来院されてマイコプラズマを持ち帰ったら大変と四苦八苦です。さて、今回の出題は膀胱関連の症状のようですが、抗コリン薬ほか排尿障害の西洋薬がうまくいかずに来院された症例です。
[主 訴]膀胱に尿が溜まると会陰部に激痛が出現する
[既往歴]高血圧(ニフェジピン服用中)、逆流性食道炎(ランソプラゾール15mg服用中)、脂質異常症(アトルバスタチン、フルバスタチン等でCK上昇のため治療なし)、アレルギ―性皮膚炎(疾患活動性なし)、胃潰瘍(疾患活動性なし)
[現病歴]高血圧、逆流性食道炎の治療中に主訴が出現。同じ病院の泌尿器科で排尿障害治療薬の投薬を受けたが改善せず。鎮痛薬で胃潰瘍が再発するのではないかと鎮痛薬の投与を拒否して来院
[現 症]身長166cm、体重66kg、血圧122/68mmHg、脈拍68/分、整。胸腹部に異常所見なし
尿所見で蛋白(+)、糖(±)、ウロビリノーゲン(+)、PH(6)、潜血(−)

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  • 記事 チャレンジ 臨床カンファレンス実体験
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