■Vol.15 No.17 通巻319号 2018年9月12日発行
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No.6 呼吸器疾患 急性呼吸器疾患─かぜなどを中心に─

加藤 士郎 筑波大学附属病院臨床教授、医療法人社団友志会野木病院副院長
(Geriat. Med. 56(6):573-579, 2018より転載)
POINT
  • かぜ症候群の80~90%はウイルスによって起こる急性呼吸器疾患である。
  • 急性上気道炎を呈することが多い。
  • 漢方薬を構成する麻黄と桂皮に抗ウイルス効果が認められる。
  • 漢方薬のかぜ症候群に対する初期治療の有効率は80%程度である。
  • 症状が遷延したときには、補中益気湯や麦門冬湯を使用することが多い。
  • 漢方補剤は感染予防に有効である。
KEY WORDS ■高齢者 ■漢方薬 ■かぜ症候群 ■抗ウイルス効果

はじめに

 かぜ症候群の80~90%は種々のウイルスによって起こる急性呼吸器疾患であるが、臨床的な病態としては、急性上気道感染症として発症することが多く、時に下気道まで炎症が及ぶこともある。ライノウイルスが原因として最も多く、コロナウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなどがあり、ウイルス以外では、溶連菌、百日咳菌などの細菌、マイコプラズマ肺炎やクラミジアなどで非定型病原体が原因となる。
 冬季に多く流行するが、通年であり、感染後の自覚症状としては、発熱、頭痛、全身倦怠感、鼻汁、鼻閉、咽頭痛、咳、痰などを呈するが、1週間程度で自然に治癒することも多い。

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