■Vol.15 No.13 通巻315号 2018年7月11日発行
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No.4 生活の中のリハビリテーションと食事

加藤 士郎 筑波大学附属病院臨床教授、医療法人社団友志会野木病院副院長
加藤 彩花 東京歯科大学歯学部
(Geriat. Med. 56(4):379-383, 2018より転載)
POINT
  • 高齢者のリハビリテーションは、介護保険による生活リハビリテーションが主体となる。
  • リハビリテーションの目的は、認知症の予防と身体能力の維持にある。
  • 個別リハビリテーションと集団リハビリテーションを組み合わせて行う。
  • 身体的なリハビリテーションには肢体の能力を維持するものと、嚥下能力を改善するためのものとがある。
  • リハビリテーションによって自己の経口摂取機能を維持するのは生活の質を維持する上で大切である。
KEY WORDS ■高齢者 ■リハビリテーション ■経口摂取

はじめに

 高齢者の内臓機能障害は、一般的に肝臓や腎臓は60歳、肺は70歳、心臓や脳は80歳を超えると個人差はあるものの発生するといわれている。同様に運動器も75歳を超えると一般的には機能が低下し、いわゆる運動器症候群(ロコモティブシンドローム)となることが多い。これらの人体の機能低下を予防するには、内臓機能障害はともかく、運動機能障害に対してはリハビリテーションが有効な方法となる。運動機能障害は、筋力低下と骨密度や骨質が関与する骨脆弱性という2つの要素が関与している。これは加齢因子によるところが多いが、骨脆弱性に関しては、生活習慣病も関与しており、特に糖尿病1)や慢性腎不全2)が骨質の低下を来すことにより進行すると報告されている。
 骨脆弱性の管理を十分に行うためには、リハビリテーションのみならず、動脈硬化性疾患の管理も重要な要素になる3)


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