■Vol.15 No.11 通巻313号(2018年6月13日発行)
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No.3 高齢者における漢方使用時の留意点

加藤 士郎
筑波大学附属病院臨床教授,医療法人社団友志会野木病院副院長
(Geriat. Med. 56(3):281-285, 2018より転載)
POINT
  • 高齢者はいくつもの臓器障害を来しているので、1つでいくつもの症状を改善する漢方薬は有効である。
  • 西洋医学では解決し得ない加齢に伴う臨床症状を改善する。
  • 内服薬を削減することが可能となる。
  • 医療費も削減し得る可能性がある。
KEY WORDS ■高齢者 ■漢方薬 ■抗老化作用

はじめに

 高齢者は一般的に、加齢による臓器機能の低下や不全があるため、同時に複数の臓器に疾患をもち、医療だけでなく介護・看護が必要な状態となる老年症候群(geriatric syndrome)になることが多い。老年症候群は、例えば認知症の進行による歩行障害、転倒による骨折、寝たきり、食欲不振、低栄養、褥瘡、感染症による発熱など時間的関連性をもって連鎖反応的に起こるという面もあり、それぞれの症候が病因論的にも、時系列的にも相互に関連している。このような高齢者の身体的予備能力の低下の過程において、健常な状態から要介護状態に陥るまでの中間的な段階をフレイルと呼んでいる。

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