■305号(2018.2.14)
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No.36 老年症候群以外の高齢者でよくみられる疾患と個の医療を重視したファーストラインの漢方の選択と意義「16.前立腺肥大症」

太田 詔
医療法人社団翠明会山王病院泌尿器科
(Geriat. Med. 2017, 55(8),p.935-937より転載)
POINT
  • 前立腺肥大症の刺激症状に対するファーストラインとしての漢方は六味丸、八味地黄丸、牛車腎気丸である。
  • 周辺症状の改善、便秘の改善には大黄甘草湯、麻子仁丸、潤腸湯などを用いる。
  • 睡眠の質の改善には抑肝散、柴胡加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯などを用いる。
  • フレイルに陥りやすく、既に多岐にわたる薬剤を投与されていることが多い高齢者には、1包でも効果の見込める漢方薬を上手に使いたい。
KEY WORDS ●前立腺肥大症 ●夜間頻尿 ●排尿困難 ●慢性前立腺炎

はじめに

 前立腺肥大症は生理的な加齢現象であり、中高年男性に一般的に認められる進行性の疾患であるとみなされる。
 前立腺肥大症による排尿障害と一口にいっても、実際のところ膀胱機能や骨盤底筋群の機能、神経障害や薬物による副作用相互作用、便秘、睡眠障害の関連など前立腺だけで済む問題ではない。

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  • 連載 個を重視した高齢者医療に果たす漢方の役割

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