第65回 日本東洋医学会学術総会 展示会連携企画
特別企画 webマガジン誌上症例検討会

症例問題にチャレンジ!
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問題

以下の症例に奏効した方剤(必須解答)とその理由(任意解答)をお答え下さい。
出題:秋葉 哲生 先生
(あきば伝統医学クリニック 院長・千葉大学大学院医学研究院和漢診療学講座 客員教授)

症例 54歳 女性 夫と息子の三人暮らし

主 訴 易疲労、意欲低下
家族歴 特記なし
既往歴 49歳に閉経、初診時まで瓊玉膏(ケイギョクコウ)を一年間用いていた。
現病歴 数年前から疲れやすさを自覚するようになった。なにごとにも消極的にもなったという。
冷え性で、冬になると下着を5、6枚重ね着する。夏はひどく汗をかくがその後は冷えてしまう。
200×年9月○日、初診。
現症
理学的所見 体重 58kg、身長160cm、血圧 134/80
貧血・黄疸なし、心音・呼吸音異常なし。末梢浮腫なし。
東洋医学的所見
望 診 やや色白で肥満傾向以外は特記なし。
舌 候 淡紅〜淡白舌、薄白苔、歯痕1+、静脈怒張なし
脈 候 微浮、大、脈力やや弱
腹 候 腹力2/5、胸脇苦満なし、心下痞鞕なし、瘀血圧痛なし。他にも陽性所見に乏しい
<治療経過>
 以上より、○○○証と診断して、ある方剤を成人量投与しました。
二週後。 小水が勢いよくでるようになった。発汗量が減少して、びしょびしょになるような発汗は少なくなった。同方を継続。
四週後。 小水は変わらず気持ちよく出る。疲労感が少なくなった。外出しても寝込まなくなった。同方を継続。
 (その後継続して同方を服薬)
初診から3年後。身体が健康な時のように多少の無理が利くようになった。本人は『しゃきっとした』という。何かやる意欲が出てきた。夫の家庭菜園を手伝えるようになった。

この方は現在も初診時の漢方薬一剤を服用されており、初診から数えると6年目を迎えました。最近のご本人の弁です。
『以前よりだるさがとれている。むくむようなこともない。じぶんから楽しみを見出すようになった。少し手を広げて、収穫したもち米を使ったもちつきや、漬物作りに精を出している。あの頃を考えると自分のことながら人間が変わったように感ずる』

<治療者の弁>
 東洋医学は心身一如の医学といわれますが、このような症例を診ていますと、身体と精神とは一体不可分の存在であることがよく理解されます。治療者として十分な手応えを感じている一例です。

 さて、この女性に処方した漢方薬の薬方名を推測してお寄せください。理由までお書きくださればさらに歓迎です。
(秋葉哲生)
検査結果

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